けだまのブログ

けだまのブログへようこそ。 運営者の、けだまと申します。 鳥取の大学4年生。 よかったらゆっくりしていってね。 みんなが自分の人生やキャリアについて真剣に考えられるきっかけを与えられる人になりたい。思考の歴史カテゴリ参照。鳥取の就職問題についても関心があります。今年はその問題に対して何とか働きかける。これまでに50人弱の社会人の方へインタビューをし、記事を執筆してきました。得意分野です。 そういう関連のお仕事も募集中です。 お問い合わせやこれまでの実績は、お問い合わせカテゴリからどうぞ。

【学生記者記事】「仕事を組み合わせてそれぞれの個性が生かせる働き方を」岩美町の小さなアクティビティ会社が伝える、新しい働き方

※この記事は鳥取学生記者の企画で作成したインタビュー記事です。内容は企画サイト上に掲載されているものと同じものです。

 

鳥取県岩美町 USKAYAKさん

「仕事を組み合わせてそれぞれの個性が生かせる働き方を」
岩美町の小さなアクティビティ会社が伝える、新しい働き方

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目次

 

登場人物

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今回の案内人 児玉さん

 

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鳥取就職を迷っている 對馬くん

 

 

児玉「ここがシーカヤックの運営会社USKAYAKさんのある渚交流館だね!」

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對馬「カヤック以外にも、いろいろな体験があるんだね。」

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児玉「楽しそうだな~。鳥取にいるのに私はこういう体験をしたことがないんだよね。さっそくお話を聞いてみよう!」

 

USKAYAK代表 長谷川浩司さん

児玉・對馬「今日はよろしくお願いいたします!」

長谷川「よろしくお願いします。」

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児玉「まずは、長谷川さんのことについて教えていただけますか?」

 長谷川「出身は鳥取で、昔の用瀬町ってところです。ずっと鳥取にいるので、どこかに出たことはないですね。」

 児玉「用瀬町!街並みが素敵なところですよね。長谷川さんは今はUSKAYAKを運営されていますが、もともとそういったアクティビティのご経験があったのですか?」

長谷川「前職がアクティビティ関連の仕事だったっていうわけじゃないですよ。ただ、地元用瀬の川を使ってリバーカヤックをしていました。それが派生して仕事になっていったっていう感じですかね。」

児玉「それは趣味として、でしょうか?」

長谷川「そうです。完全に趣味としてやっていました。もともとは公務員だったんですよ。高校を卒業してすぐ智頭町の観光協会に勤めました。」

児玉「えっ…!公務員!今のお仕事からはなかなか想像できなかった経歴です。」

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気が付いたら趣味が仕事になっていた

児玉「ということは、公務員から転職されて、今のお仕事に?」

長谷川「転職、というか、気が付いたら趣味が仕事になっていたっていう感じですかね。」

児玉「そんなことあるんですか?!」

長谷川「はじめのうちは趣味の延長で、知り合いを何人か紹介していたんですが、その間にこれは商売にしたほうが良いですよって言われて…。(笑)それが14年前くらいの話ですかね。」

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児玉「好きなことが仕事になるなんて、あこがれるなあ…!もしかして、もともと趣味を仕事にしたいっていう想いがあったりしたんでしょうか?」

長谷川「全然、なかったです。」

児玉「では、公務員になろうと思ったのは…?」

長谷川「それも、親が半ば強制的に(笑)田舎の長男だったので、そういうやつですね。」

児玉「今でも、親の意向と自分の意志とで食い違いがあり、悩んでいるという人も多いと思います。実際に公務員のお仕事をしてみてどうでしたか?」

長谷川「面白くなかったです。(笑)自分でも向いていないってわかっていたし。ルーチンワークが多い公務員の仕事はなかなか楽しむことができなかったですね。」

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児玉「では趣味が仕事になった今は、すごく楽しいんじゃないですか?」

長谷川「もちろん、楽しいですよ。でも、仕事なのでずっと楽しいだけっていうわけじゃないです。稼働人数も増えて、僕はガイドの手配やお客さんへの連絡など事務的な仕事をすることも多くて、なかなか現場にも出られないですから。」

児玉「そうですよね。でも、趣味が仕事に繋がるっていうのは多くの人があこがれる働き方だと思います。」

 

夏限定のカヤック。冬は…?

對馬「そういえば、カヤックやカヌーって、あたたかい時期しかできないですよね。冬場などはどうしているのでしょうか?」

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長谷川「そうですね。僕の場合は、智頭町で森林セラピーのアドバイザーをやったりしています。

児玉「森林セラピーは、森林浴でストレスや疲れを解消するプログラムですよね。」

長谷川「やっぱりどうしても季節の仕事なので、いくつかの仕事を組み合わせてやっています。ここで働くガイドさんもそうです。」

對馬「皆さんどんなお仕事を?」

長谷川「本業はIT企業の社員さんで、夏だけ在宅ワークに切り替え、ここのガイドをしている人もいますよ。ワークライフバランスってやつですね(笑)」

對馬「IT企業の人が夏はカヌーガイド…。想像つかないですね。」

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長谷川「ガイドさんはみんなその方のようにほかにメインの仕事を持っているんです。」

児玉「最近話題の副業ってやつですね。」

長谷川「正社員のように、ちゃんと雇用するっていう形態が本当にいいのかなあって僕は思っていて。今公務員も副業可などの動きが出ていますけど、これからの社会に“副業としてできる場所”っていうのがあってもいいのかなって。そういう仕事がいいなあって常々思っていたんですよね。」

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USKAYAKは正社員は一人だけ?!

長谷川「ずっとここで働いているのは僕だけですよ。正社員は僕一人だけです。

児玉・對馬「「え…!!そうなんですか?!」」

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長谷川「はい。正社員として拘束して雇用するとどうしても主従関係になってしまうし、それってあんまりおもしろくないなって思うんで。ここには本当にいろんな人が集います。20代の学生さんがいたり、定年退職した方や、子持ちの主婦の方だったり。本当に様々な人が働いています。」

長谷川「そのほうが関係がフラットになると思うんですよね。例えば、正社員で一つの会社にフルコミットしていると、人間関係が縦になりやすいんじゃないかと思っていて。ここでは様々な人が様々な働き方で参加しているから、そういうことがないんです。」

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児玉「確かに、年功序列という言葉もある通り、そういう縦の関係は社会に出たら避けられないと思っていました。年齢も職業も立場も異なる人たちが集まる場所って、なかなかないですよね。」

長谷川「ここでの働き方も皆さんそれぞれです。がっつり出る人もいれば、年に一回しか出てこない人もいます(笑)

對馬「年一回でもいいんですか?!」

長谷川「それぞれの働き方で協力してくれれば大丈夫です。実際に登録ガイドは100人以上いますが本格的に稼働しているのは40人くらいです。」

児玉「そうなんですね…!私たちも大学四年生でこれから働く仕事を選ぶタイミングにありますが、仕事というとどうしても一つのものが当たり前、というイメージがあったのですが、ここにいる皆さんは複数の仕事を組み合わせて生活しているんですね。」

 

個性を生かした仕事ができる社会の受け皿に

長谷川「1人1人が色々な能力を持っているわけですから、それを100%出せる働き方っていいなあって。1つの仕事だと、お金のために嫌々やっている人もいるわけじゃないですか。それは本当の仕事じゃないんじゃないかなって思うんです。」

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児玉「お金のためだけになってしまうのは嫌だなあ、と私も思います。長谷川さん自身もそういう想いを抱えたことがあるのでしょうか。」

長谷川「うーん、公務員時代は仕事を楽しむことはできていなかったと思います。」

児玉「仕事を楽しむ…」

長谷川「その人の個性が生かせて働けたり、本業をお金のために働いている人が、ここに来たら楽しく働ける、そういう場を用意することが必要かなって。これから大事になっていくことってそういうところなのかなって思っています。」

児玉「確かに、副業という言葉も最近よく聞くようになりました。私の周りでもその点企業を選ぶときに重視しているという声もあります。でも、その副業の受け皿側に関しては考えたこともありませんでした。」

長谷川「一つの仕事にこだわらなくても、いろんなところに仕事はあるし、その人の力が生かせる場所ってあると思うんです。鳥取県が生き残る道ってそういうところだと思うんですよね。そういう働き方が鳥取ではできますよって。」

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児玉「都会のような大企業やきらびやかな企業は少なくても、鳥取ならではの小さな仕事を掛け合わせて豊かに生きる…。USKAYAKさんがそんな働き方の受け皿となっているのですね。」

對馬「都会と同じところで競っても、正直劣る部分も多い鳥取だけど、長谷川さんのいうような働き方ができるなら、鳥取で働くことって意外と楽しそうかもしれないね…!」

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編集後記

鳥取らしい企業さんに取材に行きたい、という想いから訪ねたUSKAYAKさん。取材前に思い描いていたものの何倍も、“先をゆく”会社さんでした。鳥取の小さなアクティビティ会社が、複数の仕事を組み合わせて豊かに生きる、新しい働き方の受け皿になっていることに驚きが隠せません。

取材の間に垣間見た長谷川さんとスタッフさんとの会話やお客さんとのやり取りなどの端々から、長谷川さんがここに集う人たちを慕い、楽しみながらお仕事をされていることが伝わってきました。

今回の取材でお聞きした、“その人の個性を生かして楽しみながら仕事ができる場をつくっていきたい”という想いも、長谷川さんご自身が、楽しめずにいた公務員時代を経て、趣味を仕事にし毎日を楽しみながらお仕事をしていることから生まれたものなのだろうと思います。

1つにこだわらず、いくつかの仕事を組み合わせて働く、そんな新しい働き方の先進県に鳥取がなっていくのかもしれません。

 (文章:児玉)

 

USKAYAKさんのほかにも以下企業さんに

取材に行き、記事を書いています。

ぜひ読んでみてください♪

 

株式会社Axisさん

kedama-rina.hatenablog.com

 

とうふちくわの里 ちむらさん

kedama-rina.hatenablog.com

 

株式会社エムアンドエムドットコーさん

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